技術検定 受験者増加は続くのか
2024/9/25
いいね | ツイート | |||
0 |
2003年度に15万4356人いた1級技術検定の学科受験者は、23年度に9万9488人(21年度から第1次検定)まで落ち込んだ。19年度に電気通信が創設され、6種目から7種目となったにも関わらず、受験者数はこの20年で3分の2以下に減っている。
監理技術者となるための第1関門である1級第1次検定の受験者数が、24年度に大幅に増加した。すでに合格者が発表された土木・建築・電気の3種目は、いずれも前年度の受験者数の1・5倍に増えている。
過去20年の1級技術検定の受験者数は、年度によって前年度を上回る年もあったが、長期的に見れば減少傾向にある。24年度の1級第1次検定は実務経験がなくても19歳以上であれば受験できるようになり、特に若年層の受験者が大幅に増加した。24年度の受験者数の伸び率は3種目いずれも過去20年で最高だ。
この傾向は今後も続くのだろうか―。建通新聞電子版で9月10日〜24日に25年度の1級第1次検定の受験者数について聞いたところ、「増加」の回答が38・8%、「減少」が36・3%となった。増加がわずかに上回ったが、減少を予測する回答者も30%を超えている。
制度改正の効果が25年度も続き、受験者は横ばいから増加になるとの見方がある一方、制度改正初年度の24年度は、これまで受験資格のなかった若年の受験者が一挙に受験したため、25年度以降は受験者数の伸びも収束するとの見方もある。
いずれにしても、監理技術者の高齢化は深刻だ。22年度末時点で60歳代と70歳代の監理技術者は全体の3割を超えた。監理技術者数は今のところ横ばいで推移しているものの、若手の監理技術者が増えないと、近い将来に深刻な技術者不足を招く恐れがある。
この年の国土交通省の発注予定案件 | この年の国土交通省予算情報 |
国土交通省の公共事業ニュース
国土交通省の行政・建設経済ニュース
国土交通省の民間事業ニュース
|
国土交通省の入札公示情報
国土交通省の入札結果情報
|
特集コーナー
このコーナーでは、入札情報関連の話題や建設業界注目の情報、工事ニュースなどを取り上げます。