伊勢崎線の連立 約180億円増、4年延伸
2024/11/7 東京
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東武伊勢崎線の高架化工事の様子(10月時点)
墨田区は東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅付近の連続立体交差事業の事業費を約180億円増額し、事業期間を4年延伸する予定だ。11月5日に開かれた東京都事業評価委員会(委員長・内山久雄東京理科大学教授)に事業の再評価を諮った。また、都が放射第23号線と補助第96号線、府中所沢線の都市計画道路3事業に関する再評価を付議。委員会での審議を通じ、いずれの事業も継続することについて了承を得た。
東武伊勢崎線とうきょうスカイツリー駅付近の連続立体交差事業は、墨田区押上2丁目〜向島1丁目の延長約900b区間が対象。高架化により踏切1カ所を除却するとともに、とうきょうスカイツリー駅を北千住方面に約150b移設する。2017年6月に事業認可を取得した。22年11月に上り線の高架切り替えを完了し、現在は下り線と留置線の高架化工事を実施している。
労務・資材単価の上昇や想定外の地中障害物の撤去、騒音に配慮した施工方法への変更などを受けて、事業費を前回評価時(20年度)の312億9900万円から179億2200万円増の492億2100万円に見直す。併せて、これまで25年3月までとしてきた事業期間を4年伸ばして29年3月までに変更。高架化工事の進捗を見ながら関連する街路や歩道、駅前広場の整備を実施していく。
放射第23号線は、世田谷区大原2丁目〜杉並区和泉2丁目地内に新設する延長1010b、幅員25〜33b(2車線)が対象。同路線の最後の整備区間で、15年12月に事業認可を取得した。
事業費161億4600万円のうち43・5%を執行済み。用地取得率は33・4%。道路新設のため地権者が多い他、沿道にある和田堀給水所の建て替えとの関係から用地取得に一定期間を要しているという。早期の工事着手に向けて設計を進めている段階だ。31年3月の事業完了を見込む。
補助第96号線は、中央区日本橋本石橋2丁目〜八重洲1丁目地内の延長270b区間について、幅員を34〜40b(6車線)に拡幅するとともに、区間内の一石橋を架け替える。20年4月に事業認可を取得し、24年度には一石橋の架け替え工事に着手した。
事業費367億4000万円のうち7・9%を執行済み。用地取得率は14・8%。事業は当初予定通り進捗しており、一石橋の架け替え後に街路築造工事を行う。41年3月の事業完了を見込んでいる。
府中所沢線は、東村山市久米川町4〜5丁目の延長1740b、幅員22b(2車線)が対象で、新設区間が過半を占めている。16年3月に事業認可を取得した。
事業費は157億9000万円で75・6%を執行した。用地取得率も76・3%に達しており、引き続き残る用地の取得に取り組んで、早期の工事着手を目指す。29年3月の事業完了を予定している。
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