首都高 羽田高架橋の都心方面等設計プロポ
2024/11/12 東京
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1号羽田線「羽田トンネル」更新 対策後のイメージ
首都高速道路会社は1号羽田線・羽田トンネル(大田区)の更新に伴う高架橋の整備で、11月12日に都心方面の区間などを対象とする設計2件の委託先を選ぶための公募型プロポーザル手続きをスタートさせた。森ケ崎桟橋部などに関わる「改築橋梁の上部概算・下部実施設計」(税抜き業務規模1億6200万円)と森ケ崎橋梁部についての「新設橋梁の上部概算・下部実施設計(その1)」(2億5700万円)だ。それぞれ橋梁設計の競争参加有資格者から11月27日まで参加表明書を受け付け、12月19日〜2025年1月31日に技術提案書の提出を求めて審査を進めた上で、25年2月21日に見積もり合わせを行う。いずれも履行期間540日で成果を得て工事につなげる。
羽田トンネルは1964年8月に供用した延長300bの海底トンネル。塩分を含む漏水で鉄筋が全面的に損傷している中床版の取り換えなどを行って、長期にわたる健全性を確保する。
ただ、工事中の通行止めが避けられないため、並行するバイパス路に新設入り口を含め全長約1・3`の高架橋を整備して迂回(うかい)路を用意。工事後にバイパス路の高架橋を上り線、羽田トンネルを下り線専用に運用することで渋滞緩和を図る。
これらを新たな更新計画(2024年1月)に位置付けており、755億円を投じて38年度に完了させる予定だ。
高架橋の整備を巡っては23〜24年度の2カ年をかけてパシフィックコンサルタンツ(千代田区)で構造や施工法を検討した。都心方面から横浜方面に向かって▽桟橋拡幅部約20b▽土工拡幅部約20b▽土工部約20b▽桟橋部約80b▽旧橋梁部約280b▽旧可動橋部約200b▽羽田補修基地部約420b▽有ヒンジラーメン橋拡幅部約120b―の本線と、横浜方面側の空港西入り口部約140bで構成させることを想定。付属物などとして恒久足場や点検通路なども設ける方針だ。
今回の設計2件を個々に見ると、森ケ崎桟橋部などの業務は都心方面の桟橋拡幅部〜桟橋部間約140bと、横浜方面の有ヒンジラーメン橋拡幅部約120bが対象。有ヒンジラーメン橋の拡幅に関わる構造やRC橋脚の新設と既設橋脚の増杭、桟橋拡幅部の既設RCスラブ拡幅、土工拡幅部〜桟橋部の杭基礎とPHC杭の新設などを検討する。
一方、森ケ崎橋梁部の業務は旧橋梁部の約280bが対象。今の上部工を撤去し、既設のパイルベント橋脚に巻き立て補強や増杭を施した上で、5径間連続鋼床版鈑桁橋1連と3径間連続鋼床版鈑桁橋4連を架設するための検討などを進める。
これらの他、旧可動橋部と羽田補修基地部などに関わる設計2件の委託も予定。別途、公募型プロポーザル手続きを進めて25年第1四半期に委託先を決める予定でいる。
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