岐阜市 岐阜城耐震化仮設を25年度以降か
2024/11/15 中部
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耐震化を予定している岐阜城
岐阜市が進めている岐阜城の耐震化について、資材運搬の仮設工事の発注は2025年度以降になりそうだ。詳細設計は大建設計(本社・岐阜市)に委託し、22〜23年度でまとめた。
基本計画では、文化財の保護や工期、コスト面から資材運搬ルートを選定するとしており、設計の中でルートは選定済みだという。公表はしていない。ルート案として、1997年度岐阜城天守閣大規模改修時の運搬ルート(ルートA)と、2017年度山頂トイレ改修時のルートを延長する運搬ルート(ルートB)を挙げていた。
24年度は仮設工事の予算を計上していないが、予算が付き次第仮設工事から取りかかり、順次本工事に着手していくと思われる。本工事には、耐震工事に加え、岐阜城のすぐ東にある資料館の改修工事も含む。資料館の規模は、鉄筋コンクリート造2階建て。
同事業は、来場者の安全や文化的価値などの観点から、適切で十分な構造耐震判定指標(Iso値)0・7を目標に岐阜城の耐震化を図るもの。1956年に再建された岐阜城は、鉄筋コンクリート造4階建て延べ461平方b。18年度に行った耐震診断では展望スペースなどがある最上階が大規模地震で倒壊する危険性が高いとの結果が出た。
耐震工事の主な内容を見ると、構造では、1〜3階の同じ位置に補強袖壁を設置。4階には開口部を維持する補強として格子鉄骨を設置する。意匠の面では、内観は原則維持しつつ、3階の階段を改修し、幅員を確保する。外観は外壁のクラックや剥離の補修、塗装改修などを行う予定だ。
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