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「宅建」という資格から見えてくるもの 第4回 資格試験に合格するためにはA

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 前回は、私が考える3つの学習法についてお話ししましたが、今回もまた、指導者としての私の経験を踏まえ、試験合格のためのポイントをいくつかご紹介します。

★「合格体験記」を読む
 例えば、あなたが今年「〈宅建試験〉を受験してみようか」とおぼろげに考えたとして、次にどういうアクションを起こしますか?
 書店に行って、宅建のテキストをななめ読みしてみる、資格取得スクールのパンフレットを取り寄せる、インターネットで興味のある事がら(合格率、資格取得後の活用法など)を調べるなど、色々あると思いますが、最もリアルに試験を感じることができるのが、「合格体験記」を読むことです。
 「合格体験記」には、試験合格者が本試験当日までに、どのような学習をすれば学力が上がるのかについて苦悩する姿が記録(回想)されています。これはまさしく「体験」ですから、たいへんなリアリティをもって、あなたの疑問に応えてくれることと思います。
 ただ、気をつけたいのは、「合格体験記」には〈読み方〉がありますから、それを理解してからでないと、薬は薬でも“劇薬”になり、逆効果になってしまう場合があります。
 「合格体験記」は、ご自分と同じか、あるいは似た境遇の方が書いたものから読んでいくことをおすすめします。
 ここで“境遇”とは、広くは年齢・性別・職業(自営か、サラリーマンか)などのことを言いますが、なぜ、境遇の近しい人の者を読めと言うかと言うと、例えば、60歳代の自営業の男性が、20歳代の会社員の女性が書いた「体験記」を読んでも、両者はそもそも生活スタイルが違うのですから、得るものは相対的に少ないからです。
 そして、「体験記」を読んだ上で、自分にも使えそうな学習メソッドをピックアップしておいて、後日、実践するようにします。
 「体験記」は、書店で販売もしていますが、無論お金がかかりますので、ネット検索すれば、相当程度収集できます。ぜひ、トライして下さい。

★退路を断つ
 これは、個々人のパーソナリティにもよりましょうが、どちらかというと性格的にオープンで、前向きにものを考えられる方なら、ぜひおすすめしたいです。
 具体的には、ご自分の周囲の方々に「自分は今年必ず○○試験に合格する!」と宣言してしまうということです。
 これには、相当の“勇気と覚悟”が要りますが、考えてみると、難易度の高い試験に合格するためには、いやでも“勇気と覚悟”は要るわけですし、なにより、人に隠れてこそこそ学習する必要がなくなります。この宣言によって、場合によっては、周囲が応援してくれ、あなたにとってより学習しやすい環境になるかもしれません。また、宣言することで、自分のモチベーションも否が応でも高まりますので、学習にも勢いがでてきます。こちらも参考にしてみて下さい。

※建通新聞社では、10月の宅建試験に向け、久保剛氏による宅建合格通信講座を3月に開講します。講座は全30回で、3月5日から10月8日までの毎週金曜日にDVD(2時間)をお届けします。現在受講者を募集中です。ご希望の方には、講座資料とともに昨年合格された方々の「合格体験記」をお送りします。
お申し込みはこちらから
http://www.33109.jp/seminar/seminar_view.asp?Lv=1&t=49661.25&EBIDSESID=&code=209

久保 剛(潟vレスエイジェント代表取締役 不動産アナリスト)
株式会社プレスエイジェント 
ホームページ http://www.press-a.com

執筆者プロフィール

久保 剛 株式会社プレスエージェント代表取締役 不動産アナリスト メールアドレス tko@press-a.com