建通新聞社

建設ニュース、入札情報の建通新聞。[建設専門紙]

建設現場で使えるコミュニケーションノウハウ 第5回 コミュニケーションの3Vとは?

いいね ツイート
0

コミュニケーションをとる時の要素として、

@表情や服装などの見た目
A声のトーンや話し方
B話の内容や中身
が考えられます。

@〜Bのうち、相手にもっとも影響を与えているのはどれでしょうか?

<聞き手に与える影響度>
これらの英単語の頭文字をとって3Vといいます。そして影響度を%で示すと、

@ヴィジュアル(Visual:表情、アイコンタクト、しぐさ、姿勢、服装、髪型など)は55%
Aヴォーカル(Vocal:声の高低、声の質、声の大きさ、話の抑揚、話すスピードなど)は38%
Bヴァーヴァル(Verbal:話の内容、言葉)は7%
となっています。

つまり、聞き手に影響をおよぼすのはヴィジュアルすなわち“見た目”がもっとも大きいということが分かります。話の内容はわずか7%の重要度となっています。

これは、アメリカの心理学者アルバートメラビアン博士が提唱したもので、全世界で広く知られており、「メラビアンの法則」と呼ばれています。

たとえば、どれだけ話の内容がすばらしくても、話し手自身が「暗い表情(ヴィジュアル)」「自信のない声(ヴォーカル)」で話していると、聞き手は「暗い人」「信頼できない」という印象を受けてしまうのです。

一方、明るい表情、自信たっぷりに、明るい声でハキハキと話せば話の中身がたいしたことなくても、相手から「信頼できそうな人だ」などと好印象をもってもらえるのでしょう。

前述のメラビアンの数値には賛否両論あると思います。しかし、一般的な会話などではこの数字がよく当てはまるように思います。

企業先へのプレゼンテーションなどにおいては、プレゼンの中身(ヴァーヴァル)はもちろんのこと、プレゼンターの表情(ヴィジュアル)、話し方(ヴォーカル)というものが非常に重要になってきます。逆に言えば、中身が乏しいときは、徹底的にヴィジュアルとヴォーカルを充実させるのがよい結果を出すポイントとなるでしょう。

執筆者プロフィール

建設研修の(株)ランパス代表 東和博

東和博
建設研修の(株)ランパス代表
ランパス http://www.runpass.com/