建通新聞社

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建設キャリアアップシステムQ&A
最終回・事業者負担 登録料とシステム利用料

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Q20. 技能者・事業者の費用負担は

 技能者には、カード発行や登録に要する実費として、3,000円程度の負担をしていただく予定です。なお、カードの有効期間は10年間です。事業者には「事業者登録料」(5年に1度)と「システム利用料」(毎年)の負担をいただく予定です。詳細については今後、建設キャリアアップシステム運営協議会(仮称)において検討していきます。

Q21. 元請け・下請けで費用負担は異なるのか

 「元請け」「下請け」という立場の別で、負担する費用に差を設ける予定はありません。システムの利用料は、会社の規模などに応じた費用負担とすることを考えております。なお、一人親方や小規模事業者は低廉な料金とすることや無料とすることも検討しています。詳細は今後、建設キャリアアップシステム運営協議会(仮称)において検討を進めていきます。

Q22. 現場単位で費用負担は発生するのか

 現時点においては、現場単位ではなく、事業者単位での費用負担を考えていますが、現場において、ICカードを読み取るカードリーダーを設置してもらう必要があります。カードリーダーは現場に備え付けるタイプのものから、持ち歩きできる小型のものまであり、現場の状況に応じて選択できます。

 また、就業履歴を蓄積するためのソフトは運営主体から無料で配布することとしています。カードリーダーを設置できない現場では、インターネットから手動で入力する機能も用意する予定です。

Q23. システム開発の費用負担は

 システム開発の初期投資費などは建設業団体などの出捐金で賄う予定です。

Q24. 建退共とシステムはどう連携するのか

 システムに蓄積される技能者の就業実績を活用し、元請け事業者は交付する証紙の必要枚数、技能者は手帳への貼付け状況の確認が確実かつ容易になります。建退共本部において証紙に代わり、電子的に就業実績を把握する方式も今後、検討を進める予定と聞いており、引き続き、現場の合理化につながるよう連携してまいります。

Q25. システムの詳しい内容はどこに問い合わせればいいのか

 建設業振興基金に設置された「建設キャリアアップシステム運営準備室」にお問い合わせください。今月以降、建設企業、技能者向けの説明会も順次、全国で開催していく予定です。

(2017/2/6 東京版 掲載記事より)
(ページ最終更新 2017/3/27)

執筆者プロフィール

技能者の就業履歴を蓄積する「建設キャリアアップシステム」。「システムに登録するメリットは何か」「どのような情報を登録するのか」「登録料金はいくらなのか」―――事業者・技能者が抱く疑問に、コンソーシアムの事務局を務めた国土交通省土地・建設産業局建設市場整備課に答えてもらった。