篠原祥さん(しのはら・やすし=大阪市都市整備局長)
2018/5/18 大阪
民間大手の大阪ガスで32年間務めた後、これまで携わってきたまちづくりにもっと深く関わりたいと、大阪市の局長公募に応募。合格し、4月に都市整備局長に就任した。
大阪ガス時代には、技術部門・地域開発部門で、都市開発プロジェクトや大規模社有地開発などに携わった。同社の中では小さなセクションだが、「まちづくりや開発の楽しさとやりがいを知った」。その後もエリアマネジメント活動など、地域に密着したまちづくりに関わり続け、活性化に向けたさまざまな取り組みを展開してきた。
「まちづくりには、地域とのつながり、連携が重要」と説く。民間人の一人としてハード、ソフト両面において地域の活性化に取り組んできた経験値から、アイデアの引き出しは非常に多い。
都市整備局の業務は、まちづくりだけにとどまらず、住まいづくりや公共建築物の建設・改修など、多岐にわたる。地域との接点が非常に多い部署だけに、「行政の仕事内容を広く市民にPRしていきたい」と話す。理解を深めることで、さらに地域と連携した事業が可能なはずだと自信を見せる。民間で培ったノウハウを今後のまちづくりにどう生かすのか、その手腕に注目が集まる。
略歴 1984年京都大学大学院工学研究科修了。同年大阪ガス入社。2016年に退職後、今年3月までまちづくりコンサルタントARC地域力研究所代表として活動。1級建築士、技術士(建設部門・都市および地方計画)の資格を持つ。
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