品川区 新庁舎整備は約560億円試算
2024/3/12 東京
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品川区は、新庁舎整備に向けて進めている基本設計で、中間段階の建物計画や事業費、スケジュールなどを取りまとめた。概算事業費は約560億円とし、工期は働き方改革などの影響により当初計画から9カ月延伸する。工事は2025年度に発注し、28年度の完成を目指す。
規模は鉄骨造地下2階地上14階建て延べ約6万1000平方bで、地下部分は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄筋コンクリート造とする。また基礎免震構造を採用し、大地震時にも防災指令拠点としての機能を維持させる。
低層部には区民交流のための機能として、展示ギャラリーや情報発信スペース、多目的スペースなどを計画する。1階には保健所と保健センターを配置する。3階レベルに歩行者デッキや広場を設け、大井町駅から補助163号、しながわ中央公園、区画道路をつなぐ。地上レベルに設ける広場とも立体的につなぐ通路を整備する。地下に設ける駐車場は約150台を収容する。
概算事業費の内訳は、基本工事費に540億円。4週8休を考慮した工期設定や、建設資材の高騰、労務費の上昇などで増額した。また特殊要因には20億円を見込む。ZEB Ready取得を目指す環境性能の強化や、BCP性能の向上、りんかい線への環境対策や地下水対策などにより試算した。環境性能には吹き抜け利用による換気・採光や、太陽光発電などの自然エネルギーの有効活用などを図る。
建設地は広町2の一部。敷地面積は8341平方b。
基本設計は日建設計(千代田区)、管理支援業務は三菱地所設計(千代田区)がそれぞれ担当している。
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