日測協SPの会がパネルディスカッション
2015/10/26
日本測量協会(日測協)が運営する民間資格「空間情報総括監理技術者資格」の有資格者で組織する「スペーシャリストの会(SPの会、瀬戸島政博会長)」は23日、測量年金会館(東京都新宿区)で「これからの空間情報総括監理技術者」をテーマにパネルディスカッションを行い、会が目指す「空間情報コンサルティング」領域の確立と市場形成に向けた現状と課題などについて意見を交わした。
パネリストは、安藤港増氏(CSGコンサルタント)、横井勇氏(日本海航測)、白井直樹氏(国際航業)、岡本芳樹氏(パスコ)―の4人、コーディネーターを池田晃三氏(アジア航測)が務めた。
「資格を取得したことは技術者としては全てにおいてプラスだが、競争参加資格要件としては十分活用されているとは言えない」との指摘があった一方で、「有資格者が社内の技術力向上や技術革新をけん引している実態がある」と報告し、業務の受注という直接的な効果だけでなく、個社それぞれの企業力、競争力の向上に寄与しているとした認識も示された。
パネルディスカッションを通して複数のパネラーが「『空間情報コンサルティング』は、自分たちが創造していくべき業務領域(分野)だ」との自覚を披歴。地理空間情報を活用したより良い社会の実現に向け、日測協、SPの会、個社、個人がそれぞれの役割を認識し、研さんしていくことを申し合わせた。
空間情報総括監理技術者は、多様で高度な空間情報技術を活用する公共事業の業務を総括監理することができる上級技術者であることを、第三者に証明することを目的として2005年から始めた民間資格。日測協は、測量士の有資格者であって、技術士または博士の称号を有し、かつ空間情報関連業務に15年以上従事して業務責任者を2回以上経験している者にのみ受験資格を付与している。
15年度試験の合格者を含めた05年度からの合格者数の合計は276人。SPの会の会員数は14年度末現在241人。
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