現場に生かす天気の話 第1回 「時々」と「一時」の違いとは?
2013/2/8
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天気予報で使われる言葉は独特で少し難しい印象があるかもしれません。でも、天気予報の見方のコツを知っていれば意外に簡単です。この連載では、建設現場ですぐに使え、生かせる天気予報の見方を紹介していきます。
初回のテーマは「時々」と「一時」の違いについてです。
では質問です。「くもり時々雨」と「くもり一時雨」のうち、「『たくさん』」雨が降るのはどちらでしょうか?
「たくさん」を「雨量が多い」ととれば、「どちらとも言えない」が答えですが、「たくさん」を「降雨時間」とみなせば、「くもり時々雨」が正解になります。
ポイントとなるのは時間です。
雨の降る合計時間が予想期間の半分未満の場合は「くもり時々雨」、4分の1未満の場合は「くもり一時雨」となります。雨を例にしましたが、「くもり時々雪」「くもり一時雪」でも考え方は同じです。長く降る時は「時々」、それより短い場合は「一時」と覚えてください。
天気予報での「時々雨」や「一時雨」には、「雨量」や「雨の強さ」は関係ありません。「時々」「一時」という言葉からは雨の量や雨の強さを判断することができないため、「くもり一時雨」の日でも、突発的に大雨が降り、土砂災害や川の異常出水などが発生する可能性があります。現場で雨や雪の予報が出ている場合、作業の可否判断をする際には降水レーダー画像などで「いつ」「どこに」「どのぐらい」の雨や雪が降るのかを確認しましょう。(ライフビジネスウェザー、気象予報士 櫻本美香)
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