早くも雷シーズン到来?
2013/5/31
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雷と聞くと、内陸や太平洋側の地域では、夏真っ盛りの7月や8月を思い浮かべる人が多いかもしれません。ただ、内陸や太平洋側の雷の日数は、実は初夏の5月頃から急に増えてきます。
実際、夏に雷が多い宇都宮の月別雷日数を例にとって見てみましょう。雷日数のグラフを見ると、4月までは少なかった雷の発生日数が、5月から9月に掛けて多くなっていることが分かります。
では、この4月と5月の違いとは何でしょうか。それは地上付近の気温の上昇です。4月も5月も、まだ冬の名残の冷たい空気が度々流れ込んでくる点では大きく変わりません。ただ、5月になると地上付近の気温が上がり、最高気温は30度ぐらいまで上がる日も出てきます。こうなると、地上と上空との気温差が大きくなり、雷を発生させる積乱雲が発生し、発達しやすくなります。
この雷から身を守るためには、雷情報の把握と落雷が差し迫った場合の安全確保―の2点が重要になります。雷情報は、気象庁から発表される天気予報や注意報、民間の気象会社の雷情報から把握できます。
雷鳴が聞こえてきたり、雲行きが怪しくなってきたりした場合は、開けた場所や高い所から離れ、鉄筋コンクリートの建物、自動車の中などへ避難するようにしましょう。安全な場所が無い場合でも、電柱や木など高い物から2〜4メートルは離れて、姿勢を低くしましょう。また、避難がしにくい高所での作業では、あらかじめ避雷針を設置しておくことも重要です。(ライフビジネスウェザー、気象予報士 窪田純)
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