目黒区 自由が丘駅前で地区計画
2020/3/6 東京
いいね | ツイート | |||
0 |
自由が丘駅北口の現況 中央が「1−29地区」
目黒区は、東急電鉄自由が丘駅周辺の再開発と交通環境の改善に向けて「自由が丘駅前西及び北地区地区計画」と「自由が丘一丁目29番地区第一種市街地再開発事業」の原案をまとめた。同地区は2019年12月に東京都の「東京のしゃれた街並みづくり推進条例」に基づく街並み再生地区に指定されており、用途地域の緩和を受けながら、再開発事業の誘導やインフラの整備を進める。
地区計画の対象は自由が丘1ノ29と30、2ノ10〜12の約3・1f。地区内では多くの道路で歩道が整備されておらず、車や歩行者の通行に支障を来している。狭あい道路や老朽化した建物も多く存在し、土地の有効な利用が進んでいない。
また、地区内の「自由が丘1―29地区」では、駅前約0・5fの共同建て替えを計画。開発とともに段階的に都市計画道路や広場を整備し、駅前にふさわしい土地の高度利用や、交通の安全と防災性に優れた街並みを促す。
地区計画は、土地利用について「駅前広場北側」「カトレア通り西側沿道」「学園通り東側」の各ゾーンに分け、土地利用の基本方針を提示した。
「駅前広場北側」では再開発事業によって土地の高度利用と防災性向上を促進。開発に伴って都市計画道路と歩行者空間を整備し、施設沿道でにぎわい空間を形成する。「カトレア通り西側沿道」と「学園通り東側」では共同建て替えを誘導するとともに、細街路沿道の電線類地中化やポケットパークの整備を進める。
地区内のインフラ施設としては▽街角広場1号(約120平方b)▽街角広場2号(約150平方b)▽歩行者通路1号(延長60b、幅員2・6b)▽歩行者通路2号(延長75b、幅員2・6b)▽貫通通路1号(延長75b、幅員2・6b)▽貫通通路(延長75b、幅員2〜4b)▽地域共同荷さばき場(100平方b)―などの新設を計画している。
<「1―19地区」では約4万平方bのビルを建設>
「自由が丘1―19地区」では敷地統合による共同建て替えにより、駅前のシンボルとなる商業機能を中心とした拠点を整備する。同地区の容積率は都市計画上600%だが、共用スペースの提供や耐火建築物などの条件を満たすと、最大900%までの緩和が受けられる。施設の規模は延べ4万3200平方bの店舗、事務所、住宅、駐車場の複合ビルの建設を計画。15年に再開発準備組合が発足し、事業協力者として鹿島(港区)とヒューリック(中央区)が参画している。
この年の目黒区の発注予定案件 | この年の目黒区予算情報 |
特集コーナー
このコーナーでは、入札情報関連の話題や建設業界注目の情報、工事ニュースなどを取り上げます。