東日本台風 気温上昇で河川氾濫2・3倍
2021/7/2
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地球温暖化が進行した世界で2019年の東日本台風と同規模の災害が発生した場合、中小河川で氾濫が発生する箇所が最大2・28倍に増加することが、環境省が行ったシミュレーションで明らかになった。東日本台風で被害が大きかった8水系のピーク流量(最大流量)が平均29%増加する結果も出ている。
19年10月に発生した東日本台風は、関東・東北地方の多くの地点に観測史上1位の記録的な大雨をもたらし、国管理河川で14カ所、都道府県管理河川で128カ所が決壊した。
環境省は、世界の平均気温が工業化以前(18世紀半ば)と比べ2度上昇・4度上昇した二つのシナリオを設定し、東日本台風と同様の台風が襲来した場合の中心気圧、雨量、風速などの変化をスーパーコンピューターでシミュレーションした。
洪水氾濫の可能性を示すピーク流出高を算出したところ、中小河川での氾濫発生の目安である1時間30_を超える箇所は、2度上昇で東日本台風の1・44倍、4度上昇で2・28倍に増加。
東日本台風で被害が大きかった荒川、多摩川、利根川、千曲川、那珂川、久慈川、阿武隈川、鳴瀬川の8水系では、ピーク流量が2度上昇で平均15%、4度上昇で平均29%増加することが分かっている。高潮への影響も調査したところ、4度上昇のシナリオでは、東京湾と河川の河口付近の最大水位が平均海面より3・2b以上上昇する結果も出ている。
環境省は21年度、近畿地方などに大きな被害をもたらした台風21号を対象として同様のシミュレーションを行う。
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