伊東市 新図書館基本計画案を公表
2021/11/26 静岡
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新図書館イメージ図
伊東市は、3月に策定した「新図書館基本構想」の内容を踏まえつつ、新たに「新図書館基本計画」(案)を公表した。蔵書やサービス、施設整備および管理運営などの詳細を具体的に検証し、サービスと施設が合致した新図書館の整備を目指す。
新図書館建設事業は、現伊東図書館(音無町5ノ14)が築40年を超えて開架および学習スペース並びに駐車場の不足などの各種課題への対応が必要であるほか、多様化および高度化する利用者ニーズに対応するとともに、コミュニティ醸成の場を提供すべく高度な図書館サービスやICTの活用を通じた新たなサービスの提供が可能な新図書館の建設を目指すもの。3月に策定した「新図書館基本構想」では、図書館のコンセプトを『夢と未来を育む図書館』〜ひとりひとりの創造拠点〜と設定した。
基本計画案では、▽新図書館の基本的な考え方▽サービス計画▽施設整備計画▽事業計画―などを設定。それぞれの具体的な内容は下記の通り。
新図書館の基本的な考え方としては、地域の情報や郷土資料、市民活動の記録といった「まちの情報」を集約・編集・発信し、誰もが利活用できるエリアとして「まちのミュージアム」を施設の中心部に構築する。サービス面では、地域の魅力発信やICTによる新たな体験の提供、知との偶然の出会いを誘発する選書と配架などを軸とする。また、施設整備においてはフロアによる静と動のゾーニング、利用者の興味を広げる機能配置といった考え方を重視する。
サービス計画では、新図書館と市全域それぞれでのサービスを予定。新図書館内では、ものづくりワークショップの開催や諸室の活動内容に応じた資料の配架、ICタグシステム・座席管理システムの導入など、従来の図書館機能と生涯学習機能を融合したサービスの提供を想定。市全域のサービスとしては、市内遠隔地域でのサテライトサービスや移動図書館、教育・子育て機関との連携などを検討する。
施設整備計画では、新図書館に必要な諸室として従来の図書館機能や生涯学習機能、新たな機能を融合したものの整備を促進する。ゾーニングおよび配架方針としてはオープンスペースを基本とし、従来の図書館機能・生涯学習機能の諸室を1〜4階の各フロアに分散配置する。施設全体の面積は5000平方bで、その内従来の図書館機能は3600平方b、生涯学習機能は1000平方b、新たな機能は400平方bと想定する。また、収容冊数は33万3000冊が目標。
事業計画で予定される今後のスケジュールとしては、基本設計を22年3月、実施設計を同年11月に完了予定。23年度から建設工事を開始し、25年1月の開館を目指す。また図書館システムの入れ換え時期などを踏まえ、遅くとも24年9月には現図書館を閉館して移転を開始する予定だ。概算総事業費は31億8200万円。その内、建設工事費に25憶1000万円、家具費に3億1200万円、ICT関連費に740万円などを計上する。
基本計画案の公表に伴い、12月24日までパブリックコメントを募集している。意見提出先は教育委員会生涯学習課生涯学習係。提出方法は郵送と電子メール。基本計画案は市のホームページと生涯学習課の窓口で閲覧が可能だ。
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