トンネル切羽安全対策で指針 日建連
2022/5/23
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日本建設業連合会安全委員会は、「トンネル切羽範囲内立入作業における安全対策指針」をまとめた。リニア中央新幹線のトンネル切羽の肌落ちで死亡災害が発生するなど、切羽での安全対策が懸案となる中、日本トンネル専門工事業協会の協力を得てまとめた。切羽への立ち入りがどうしても避けられない作業を特定し、それらの作業を行う際の安全対策を明確化した。
厚生労働省のガイドラインでは、肌落ちによる労働災害を防止するため、切羽への立ち入りを原則として禁止し、真に必要がある場合≠ノは立ち入りを認めている。
そこで今回の安全対策指針では@切羽へ立ち入らなければ行うことができない作業の特定A特定した作業について、労働者を立ち入らせる際に講ずべき対策B関係行政機関と発注者に対する要望―を検討した。
切羽への立ち入りが必要な作業については、穿孔(せんこう)・装薬、発破、ずり出し、吹き付け、鋼製支保工建て込みなどの工程ごとに具体的に抽出した。切羽の範囲は、天端から鉛直方向に45度のエリアとした。
安全対策については、切羽面への鏡吹き付け、1次吹き付けなど防護状態に応じ、必須対策と推奨対策を示した。
関係行政機関と発注者に対しては、厚労省のガイドラインの改定や、安全対策経費の適正な見積もり、安全対策を十分に協議できる仕組みなどを要望している。
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