プラトー 歩行者移動・回遊行動Sim
2023/2/7
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3D人流シミュレーションでにぎわい施策を検証
歩行者移動・回遊行動シミュレーション=構造計画研究所/大成建設
人は視界の情報や歩きやすさなどさまざまな影響を受けて行動する。イベントやまちづくりによる地域のにぎわい創出を目指す時に、それら心理的な影響を考慮した歩行者の移動や回遊行動を検証できれば、より具体的な企画の立案、効果的な施策の検討に役立つだろう。構造計画研究所と大成建設は、西新宿エリアを舞台にした3Dモデル上で歩行者の行動を模擬するシミュレーションを開発している。平常時やイベント実施時など、さまざまな条件で行動を分析・可視化することで、エリアマネジメント活動における合意形成の推進や、まちのにぎわい創出に向けた施策の検討・検証を支援する。
シミュレーションは、プラトーのデータを基に整備した3D都市モデルを使い、そこに構造計画研究所が運用するMASプラットホームの「artisoc Cloud」を組み合わせて人の動きを再現する仕組みだ。
構造計画研究所の創造工学部で開発に当たる後藤裕瑛氏は、3D都市モデルを利用するポイントとして、「3D空間から得られる視界情報や歩きやすさなどを考慮したアルゴリズム(計算方法)で人流を推測できる」ことを挙げる。これにより、「イベントであれば人の誘導方法や回遊させるための仕掛けづくり、まちづくりであればより交流を生み出すデザインの検討に活用できる」と説明する。
ユースケースの成果はシミュレーションを用いたコンサルティングサービスとして広めていく考えだ。後藤氏は「ゼネコンや不動産デベロッパー、自治体に幅広く展開できると考えている。いずれは都市のモニタリングツールへと発展させていきたい」と展望。再開発プロジェクトやウォーカブルなまちづくりに取り組む事業者などにも紹介していく。
サービスを展開する上では、「使用する場所に合わせたカスタマイズや改善は必要」になるが、プラトーのデータがさらに充実していくことで、「より実際の人の行動に近い結果を導き出すことができるようになる」と期待する。引き続き、さまざまな分野で高度なシミュレーションを駆使して、社会課題の解決を支援する方針だ。
【ひとくちメモ】MAS(マルチエージェントシミュレーション)プラットホームとは、人(エージェント)の行動ルールと相互作用を定義して、コンピューターの中に人工的な社会を構築するための基盤のこと。
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