−−これまでの率直な感想と4年目の抱負については。
「物事が順調に進むためには、『天の時、地の利、人の和』という三つの要素が必要だといわれる。市長に就任して4年目を迎え、これまでの歩みを振り返ってみると、まさに『天・地・人』の力の後押しによって、公約とした各種施策、多くの事業の進展を見ることができたと思っている。本年は市制施行100周年という記念すべき年を迎える。新たな世紀の始まりとして、市民の皆様と一緒にさまざまな記念事業を『新世紀岡崎 飛躍祭』と位置付けて実施していく。そして、これを契機として岡崎のさらなる発展と活性化につなげていきたい」
−−16年度の主要な事業など予算編成については。
「一般会計の予算規模は1232億円。前年度対比1・6%増で過去最大となり、特別・企業会計を加えた予算総額も過去最大となった。これまで『ものづくり』が産業の柱だったが、それに加えて『観光産業都市 岡崎』としてのまちづくりを促進するため、市制施行100周年事業の実施やさまざまな広報媒体を活用し、本市のPR、おもてなし環境の充実、フィルムコミッションの設立など、もう一つの経済の柱として育てていく」
「東岡崎駅周辺と乙川リバーフロント地区整備は、全国から注目を浴びる事業として進んでいる。こうした『まちづくり』のための受け皿となる施設整備では、昨年秋から乙川人道橋(仮称)の工事が始まり、併せて殿橋下流右岸の河川敷、プロムナードとしての堤防道路整備を進めている。今後、駅前広場やペデストリアンデッキなどの整備を行い、新たな市のシンボルとして徳川家康公像を設置する。市制100周年記念事業は、4月1日から1年間を事業期間として実施。7月1日の市制(施行)記念日に記念式を開催し、2・3日には『おかざき100年祭』を開催する。そのほか、市民の皆さま自らが企画・実施する事業をはじめ、60を超える記念事業を実施し、将来のまちづくりの基礎となる事業を実施していきたい」
−−岡崎の将来ビジョンについては。
「本市では、数多くの歴史文化資産や自然資源を活用し『観光産業都市 岡崎』づくりを本市の経済を支える新たな政策として進めている。この街に生まれた子どもたちがふるさと岡崎により大きな愛情と誇りを持てる『夢ある次の新しい岡崎』を創っていきたい」
−−防災については。
「平成20年8月末豪雨による甚大な被害を受けて以来、本市の防災行政の一大課題となっていた市内主要5河川における床上浸水対策特別緊急事業が本年度をもって完了した。今回の改修により、豪雨への安全性は大きく向上するものと考えるが、さらなる浸水対策の万全を期すよう現在、総合雨水対策計画の策定を進めている。この計画では市と市民、事業者のそれぞれが担う役割を明確にしながら、全市が一丸となって浸水対策に取り組んでいきたい」
−−地元建設業界に対する期待と要望は。
「現在、業界団体と『災害時における応急対策の協力に関する協定』を締結し、本市の防災行政に協力をいただいている。建設業はインフラの整備、維持管理の担い手であるとともに、本市の経済や市民生活を支える基幹産業の一つであり、災害時での応急対策など重要な役割を果たしている。こうした役割を継続するためには、各企業の経営基盤の安定が重要な要素の一つであり、若手技術者の育成・確保などが求められると考える。本市では、乙川リバーフロント地区整備事業をはじめとする公共事業を進めており、地元企業に参加・協力をいただき、企業自身の経営力、技術力の向上の一助になればと思っている」
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