新大阪から久宝寺間約20.3km 4新駅を設置
新幹線など国土軸に直結するJR新大阪駅を起点に、大和路線の久宝寺駅に至るまで、大阪東部地域を南北に走る新路線「おおさか東線」が3月16日に全線開業した。
全線開業によって新たに設けられる新駅は、南吹田駅、JR淡路駅、城北公園通駅、JR野江駅―の4駅。
途中、大阪中心部から放射状に広がる阪急（千里線・京都線）、京阪本線、JR学研都市線、大阪メトロ（御堂筋線・谷町線・今里筋線・中央線）、近鉄（奈良線・大阪線）と相互に連携することで、同地域の南北流動および都心部へのアクセス向上を図る他、都心部に位置する各ターミナル駅への旅客集中を緩和させる。また、JR線との連絡が広がることにより、関西圏での広域鉄道ネットワークを充実させる。
大阪東部地域では、都心部に近いという利点を生かし、既成市街地の再生や都市機能の拡充によって新しいまちづくりが進められている。おおさか東線は、このような高いポテンシャルを有する拠点地区を相互に結び付けることで、各駅周辺を中心とした活気あふれるまちづくりを促進する。沿線地域をより便利に、より豊かにする路線としても大きな期待が寄せられている。
【事業概要】
●建設主体 / 大阪外環状鉄道（大阪府、大阪市、東大阪市、吹田市、八尾市、JR西日本らの出資による第三セクター）
●運営主体 / JR西日本、JR貨物
●整備延長 /
【全区間】新大阪～久宝寺間（約20.3㌔）
【新線建設区間】新大阪～淡路（約3.2㌔）
【複線化区間】淡路～久宝寺（約17.1㌔）
【電化区間】新大阪～久宝寺間（約20.3㌔）
●設置駅数 / 14駅（ホーム長8両対応）
「新たな交通ネットワークを形成」
大阪外環状鉄道株式会社 代表取締役社長 野本康憲
この度、おおさか東線北区間（新大阪～放出間）が完成の運びとなり、いよいよ全線開業することとなりました。
これもひとえに、沿線住民の皆様のご理解とご協力、また、国、沿線の大阪府、大阪市、東大阪市、吹田市、八尾市そしてJR西日本等関係各位の格別のご支援の賜物と深く感謝申し上げます。
おおさか東線は、弊社が保有する施設を使って、JR西日本が旅客列車を運行し、新大阪～久宝寺間20.3㌔を約34分で結びます。全線14駅のうち9駅で13の鉄道路線と相互に連絡しており、新たな鉄道ネットワークを形成し、大阪、関西の活性化に資するものと確信しています。
本路線は、ロングレールの採用や防音壁の設置等、沿線環境に配慮した構造とするとともに、お客様に安全・快適にご利用いただけるよう全駅にエレベーターや多目的トイレ等のバリアフリー施設を設けています。
今後とも、おおさか東線を末永くご愛顧下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。
