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「人を活かす:個人の成長が企業の成長」   =第5回=「モチベーション」〜勝ち癖のつけ方〜

「モチベーション」という言葉、日常的に使われている方も多いといま
す。モチベーション(動機付け)、仕事に対する「やる気」ですね。皆
さんの仕事に対するモチベーションは上がっていますか?常に前向きに
仕事に取り組んでいる、いつも仕事はとっても楽しい。そう思える方
は、いらっしゃいますか?常にというと、正直なかなか難しいのではな
いでしょうか。つらい仕事もあるし、やりたくないと思うような仕事も
きっとあるのでしょう。

仕事をするのが上手いな、楽しく仕事をしているな、と思わせる方とい
うのは、毎日の仕事の目標を適切に設定できている方が多いようです。
たとえ気が乗らない仕事であっても、今日はこの仕事に関してこれだけ
の成果を出そうとか、この作業を完了させようと考えています。そして
設定する目標は、自分の能力と時間を把握し、きちんと仕事をしていれ
ば達成できる程度にしています。そうすることで、毎日目標を達成する
という「勝ち癖」をつけていくことを習慣としています。ではこれとは
逆に毎日の目標を頑張らなければ終わりそうにないものにしてしまった
らどうなるでしょう。達成できた時の気分は最高でしょうが、毎日とな
ると達成できない事のほうが多いため、「また今日も思い通り仕事を終
えることが出来なかった」と、いつも目標を達成できない「負け癖」が
ついてしまいます。
仮に仕事に対する能力が同じでこの両タイプの人が居たとした場合(「
勝ち癖」をAさん、「負け癖」をBさんとします)、当初は同じ質、量の
仕事をしていたとしても、時間が経つにつれ、仕事に対するモチベーシ
ョンは全く異なってきてしまいます。Aさんは毎日目標どおりの仕事
をする事ができて「勝ち癖」が付き、仕事に対する自信が持てるよう
になります。それに伴って、処理できる仕事の量も徐々に増え、仕事
の質も上がっていき、モチベーションが上がった状態を保っていき
ます。一方、Bさんは毎日毎日やり残した仕事があるため、それをこ
なすのに手一杯の状況になってしまい、次の事を考える余裕が持てま
せん。そして仕事をしていく中で本来得られる自信を得る事が出来な
いため、新しい仕事ややり方に挑戦していこうといった前向きな気持
ちが出てこなくなります。
モチベーションが上がらない、負のスパイラルに入り込んだ状況です。
これは、個人個人の問題でもありますが、組織の中でも改善する事が出
来ます。仕事を任せた時に、能力は有るのに「出来そうにありません」
とか、「ちょっと難しいです」などと言う人がいたとします。きっと何
らかのきっかけで「負け癖」がついてしまっているのでしょう。にもか
かわらず「いや、君には出来る筈だ」、「やってもらわない訳にはいか
ない」などと言ってしまうと、その場では一応納得するかもしれません
が、仕事の進め方が変わっていないため、「負け癖」から逃げられませ
ん。この様な場合には、繰り返し計画通りに仕事を終える達成感を味わ
うことが必要です。しかし、ついつい無理な計画を立ててしまう人です
から、暫くは上司が毎日達成できる目標を設定し、「勝ち癖」をつけさ
せるようにします。設定する目標は、ただ単に達成できれば何でも良い
訳ではなく、任せた仕事をやり遂げるために必要な内容で、能力に見合
っていることが大切です。これを日々繰り返す事で、自分自身で適切な
目標を持ち、本来の能力を存分に発揮することができるようになり、モ
チベーションも上がっていきます。

天野社会保険労務士事務所
URL http://www.amano-sr.net/

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執筆者プロフィール



天野社会保険労務士事務所 社会保険労務士 CFP(R) 天野由加里 
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