建設業の「経営と安全の大切さ」=第2回=「専門工事業者の安全作業責任」|建設ニュース 入札情報、落札情報、建設会社の情報は建通新聞社

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建設業の「経営と安全の大切さ」=第2回=「専門工事業者の安全作業責任」

「安全は企業のすべてに優先する」ことは前回も述べた通りです。労働災害を起こせ
ば企業を破綻(はたん)させることにもなりかねません。
現在は、安全管理が社会的問題となり、企業責任が問われます。しかし、最近の厳し
い建設環境から、安全管理部門の縮小など安全に対する意識が薄くなってきています。
特に直接施工を担う専門工事業者は、経営と安全に対する認識をもっと積極的に持っ
て取り組む必要があります。
 
「安全は企業のすべてに優先する」ことは前回も述べた通りです。労働災害を起こせ
ば企業を破綻(はたん)させることにもなりかねません。
現在は、安全管理が社会的問題となり、企業責任が問われます。しかし、最近の厳し
い建設環境から、安全管理部門の縮小など安全に対する意識が薄くなってきています。
特に直接施工を担う専門工事業者は、経営と安全に対する認識をもっと積極的に持っ
て取り組む必要があります。

1 専門工事業者のあるべき姿と役割
専門工事業者は、建設工事の直接施工機能を担っており、建設生産物のQ(品質)
・C(コスト)・D(工期)・S(安全)に大きな影響を与えます。
 最近、建設業環境の変化に伴い、建設生産システムにおける専門工事業者の役割が
拡大しており、特に専門的知識・技術・技能を有する基幹技能者の育成や、資格取得
などの点において、努力を重ね国民に信頼されるために貢献し、業界の発展に重要な
役割を担っていることを再認識すべきです。
 今後は、質的にしか測定できない資産である熟練作業者や若手技能者という人材、
また長期固定的な自己資本という付加価値の高い資産などのウエートが高くなってき
ています。そのためにも専門事業者には次のことについて、責任を果すべくその努力が
期待されます。

(1)経営力の強化
 最近の厳しい建設業環境に打ち勝つために企業体質(人・物・金・環境など)、施
工力(技術・品質・価格・安全など)の経営力を高めるように努力することが求めら
れています。また、これを支える労働力の強化を図るために、教育訓練などの充実(技
術力の向上・資格の取得)に努める必要があります。
 建設業が良好な時は少々のミスも目立ちませんでしたが、今は少々のミスが経営を崩
壊させる時代であることを知ることが大切です。

(2)元請けのパートナーとなる
 専門工事業者の役割の高度化という要請に応じるため、従来の元請け依存体質を排除
し対等なパートナーとしての地位を確保するように体質改善を推進することが必要です。
 施工のみならず、施工管理も自社で行う体制を確立して、自主管理による責任施工で
管理面を充実させた業際線の拡大を図ることが望まれています。

(3)生産性の向上を目指す
 公共投資の削減・競争の激化などの厳しい条件を克服していくためには、ムラ・ムダ
・ムリをなくし、高品質・低コスト、高付加価値で高利益を上げる生産体制の構築が大
切です。

[お問い合わせ先]
全建経営指導センター
代表 天本武
TEL :03-5405-2641  FAX: 03-5405-2642
URL :http://zenken-keiei.com
E-MAIL :zenken@herb.ocn.jp
講演・企業指導・企業診断・社員研修等相談を承ります

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執筆者プロフィール



全建経営指導センター代表 天本武
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