トヨタ・ウーブン・シティイメージ(トヨタ自動車ホームページより)
トヨタ自動車(愛知県豊田市)の豊田章男社長は、静岡県裾野市で計画している実証都市「Woven City(ウーブン・シティ)」の整備について、2021年2月23日に解体や造成工事に着手する考えを明らかにした。施工者は公表していない。建築物の設計はデンマークのビャルケ・インゲルス氏が担当。裾野市に続く品川駅東側での実証実験開始にも弾みがつきそうだ。
トヨタ自動車はNTT(千代田区)と提携してスマートシティプラットフォームの実証実験を行う。実装エリアとして東京・品川エリアと裾野市のウーブン・シティを設定し、自動運転やモビリティ・アズ・ア・サービス(MaaS)、ロボット、スマートホームコネクティッド技術、人工知能などのテクノロジーを試し、新たな都市の在り方を模索するとしている。
ウーブン・シティでは高齢者や子育て世代、発明家らが住むまちづくりを先行。基盤整備で地上に3種類、地下に1種類の道路を設ける。地上は自動運転車両専用と歩行者専用、歩行者とスモールモビリティ共用とし、地下道路は物資の移動に活用する考えだ。
建設地はトヨタ自動車東日本の東富士工場跡地(裾野市御宿1200)の約70・8万平方b。同工場は12月に閉鎖する。
※関連記事を2020年4月10日付6面に掲載