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帝国ホテル 弥栄会館活用し新ホテル

2021/5/13 大阪

帝国ホテルの新ホテル(本棟)外観イメージ  右側建物は歌舞練場玄関部分

帝国ホテルの新ホテル(本棟)外観イメージ  右側建物は歌舞練場玄関部分

【京都】帝国ホテル(東京都千代田区内幸町1ノ1ノ1)は、かねてより検討してきた京都・祇園甲部歌舞練場敷地内の弥栄会館の一部を保存活用した新規ホテル計画について、京都市景観審査会などの手続きを終えたことから、計画地の所有者である学校法人八坂女紅場学園(京都市東山区四条通大和大路東入祇園町南側570ノ2)と事業協定などを締結、計画の実施に向けて動き出した。
 国の登録有形文化財ならびに京都市の歴史的風致形成建造物に指定される弥栄会館は、大林組の木村得三郎氏が設計した劇場建築。建物の老朽化や耐震性の問題から劇場を含む大部分が使用されなくなっている。同計画では、歴史的・文化的価値のある弥栄会館をホテルとして再生するとともに、歌舞練場耐震改修をはじめとする歌舞練場敷地全体の一体的な整備に貢献することも目的とする。
 新たに建設するホテルは、弥栄会館の敷地と弥栄会館北側の土地を同学園より50年間賃借し、それぞれに「本棟」、「北棟」を建設。弥栄会館は、重層的な屋根や塔屋の形姿が特徴的で、地域のランドマークとして親しまれてきたことから、本棟の建設に際し、屋根形状、外壁位置などのシルエットを守りつつ、景観上重要な正面(南西面)の部分は既存躯体の保存や建材の再利用を行い、建物の文化的価値を可能な限り引き継ぐ計画。
 また、北棟は、お茶屋が立ち並ぶ通りの建物の連続性に配慮して設計し、祇園の伝統的なまちなみや景観の形成に貢献する。
 ホテルの概要は、鉄骨鉄筋コンクリート造+鉄筋コンクリート造+鉄骨造地下2階地上7階建て延べ1万0804平方b(うち躯体保存部は1821平方b程度)、高さ31・5b。約60室の客室の他、レストラン、バー、スパなどのウェルネス施設を整える。敷地面積は3623平方b。
 6月に弥栄会館の解体保存工事を同学園が実施する。帝国ホテルは、2022年4月に弥栄会館保存部分の譲渡を受け、土地の賃借を開始してホテル建設に着手する。25年10月に完成、26年春のホテル開業を目指す。総事業費は約110億円と概算する。
 帝国ホテルブランドのホテルとしては、東京、上高地、大阪に次いで4件目となる計画だ。

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