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インタビュー 橋建協 川畑篤敬新会長

2023/8/5 

川畑会長

川畑会長

日本橋梁建設協会の会長に、JFEエンジニアリングの川畑篤敬取締役が就任した。重点取り組みの一つに挙げたのは、働き方改革のさらなる加速化と、それによる担い手の確保。自身がトップを務める働き方改革特別委員会を通じて会員会社の実態を把握し、「発注者にも対応を促していく」と力を込めて話した。
 ―残業時間の上限規制を控え、働き方改革は急務だ。
 「週休2日については直轄工事をはじめ、かなり進んできた。ただ、改修・保全工事関係は作業時間が限られる事情もあり、難しい」
 「新たに立ち上げた働き方改革特別委員会を通じて、各社にアンケートを行う。週休2日や残業の状況を調べ、遅れがあれば改善を促す。ただ、どうしても受注者側だけの対応には限界がある。発注者にも対応を働き掛けていく」
 「夜間工事から転換し、定時時間内に作業を終わらせるには、例えば現場付近に用地を確保し、部材を組み立てて大型重機で一気に架設するような手法が考えられる。業務の進め方を根本的に変えないといけない」
 ―若手入職者の確保に向けた道筋は。
 「働き方改革に加え、作業環境の改善や安全確保対策も重要だ。その上で、若い人にいかに関心を持ってもらい、やりがいを感じてもらうかが重要になる」
 「かつては明石海峡大橋をはじめ、非常に大きな仕事があったが、今は事業量も限られている。鋼橋は経験工学としての側面が大きく、文献を読むだけでは技術力は高まらない。そんな中で、いかに若手を育てるかも考えなくてはならない」
 ―鋼橋の活用促進に向けた方策を聞きたい。
 「例えば、河川の氾濫に伴って橋脚が洗掘されたり、高水位を超えた水流で流されてしまう橋梁が出ている。国土強靱(きょうじん)化の一環として、事前対策を提案していきたい。従来より橋脚を減らした『ピアレス』橋梁なども有効だ」
 「国民の広い理解と、若者の関心を得ないといけない。戦略広報委員会ではSNSを活用した情報発信、学生向けの企画も展開している」
 ―大規模更新、修繕事業についてはどう考える。
 「(入札の)不調・不落が発生したり、あるいは非常に工期が長期にわたるので技術者配置がうまくいかなかったりすることもある。これから伸びるであろう市場なだけに、いいものに育てたい」
 ―静岡県の静清バイパスで7月に発生した、橋桁の落下事故への受け止めを。
 「事故はあってはならないこと。橋建協としても、国土交通省の通知を受けて安全点検の要請を会員に行った。事故調査委員会に最大限協力し、二度と事故を起こさないよう、原因究明と再発防止策の徹底に取り組む」
 ―業界の将来についてどう考える。
 「日本の橋梁がこれからも世界一であり続けられるようにしたい。『ジャパニーズ・ブリッジ・アズ・ナンバー・ワン』という言葉を貫いていく。技術を軸に安全安心を社会に届けることこそが、橋建協の仕事であると考えている」(編集・デジタル局編集部 宇野木翔)
 かわばた・あつのり 1984年大阪大学大学院修士課程修了、日本鋼管入社。現在、JFEエンジニアリングの取締役を務める。6月の総会で日本橋梁建設協会の会長に就任。64歳。

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