完成イメージ。レーダーシステムなどの防衛装備品を製造する
【鎌倉】三菱電機(東京都千代田区丸の内2ノ7ノ3)は、鎌倉製作所で3棟、総延べ床面積約3万平方bの防衛装備品生産棟を新築する。設計は三菱地所設計(東京都千代田区)、施工は竹中工務店(東京都江東区)が担当。2025年4月の着工、26年3月の稼働開始を目指す。郡山工場(福島県郡山市)と電子通信システム製作所(兵庫県尼崎市)でも計5棟の生産棟を建設する計画で、設備投資額は3カ所合わせて約220億円となる。
鎌倉製作所で新築する生産棟は鉄骨鉄筋コンクリート一部鉄骨造5〜6階建ての3棟で、総延べ床面積は3万0400平方b。レーダーシステムをはじめとした防衛装備品を製造する。脱炭素化の取り組みとして、屋根・外装の断熱システムやLow―E複層ガラス、太陽光パネルなどを導入する。
同社は防衛・宇宙事業でレーダーや電子戦システム、情報通信指揮システムなどを製造する。21年度の防衛省からの受注額は国内第3位という。
23〜27年度の防衛費として総額43兆円を計上した政府の防衛力整備計画を受け、生産体制の増強が必要と判断。5月には防衛装備品の開発拠点である鎌倉製作所と郡山工場、電子通信システム製作所に約700億円を投資すると発表していた。
鎌倉製作所の所在地は鎌倉市上町屋325。