京急とトヨタ 品川駅前に20万uの新施設
2020/4/7 東京
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京浜急行電鉄(横浜市西区)は、シナガワグースの敷地を活用して延床面積約20万平方bの新たな複合施設を開発する。事業協力者はトヨタ自動車(愛知県豊田市)。今後10年以内をめどに完成させることとし、4月6日、トヨタと協定を締結した。
新しい施設の設計者・施工者は明らかになっていない。
新施設はオフィスと商業、ホテルの他コンベンションやホールなどのMICE施設で構成する。オフィスの一部はトヨタが活用。ホテルのオペレーターには、国際水準のラグジュアリーホテルを誘致する。今後各機能の必要面積など詳細を検討し、品川駅前にふさわしい施設計画を固める。
シナガワグースは地下3階地上29階建て延べ8万2730平方b。2010年に閉鎖した「ホテルパシフィック東京」の跡を活用し、宿泊特化型ホテル京急EXインやレストラン、結婚式場などの複合商業施設として11年4月に開業した。今後21年3月までに営業を終え、建物を除却して新施設を建設する。着工〜完成のスケジュールは確定していないが、近接地ではJR東日本による「品川開発プロジェクト」の完成が24年度、リニア新幹線の開業が27年度に予定されていることから、これらのまちびらきと時期を合わせての開業を目指すとしている。
事業予定地は港区高輪3ノ13ノ3の敷地約2・5万平方b。このうち一部をトヨタに譲渡する。
東京の玄関口として進化する品川
品川駅周辺では▽羽田空港の国際化▽リニア中央新幹線整備▽環状第4号線と延伸部の整備▽京急品川駅の地平化▽泉岳寺駅改良―などの大型事業が計画されている。
品川車両基地跡地を開発するJR東日本の「品川開発プロジェクト」は今年10月に着工し、25年3月までに5棟・総延床面積85万平方bのビル群を建設する。高輪ゲートウェイ駅を中心にエキマチ一体≠フまちづくりが進む。
変貌する品川でトヨタはNTT(千代田区)とも協業し、品川駅東側の街区で「スマートシティプラットフォーム」を構築。京急は京急沿線各地と品川を強固に連携し、沿線全体の価値向上を狙う。
両者が保有する資産を活用することで、新しい価値のまちづくりが加速する。
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