建築の分野でBIMとして浸透・拡大を続ける3次元情報の活用が、土木分野でもいよいよCIMとして本格的に導入される。国土交通省は2012年度からCIMのモデル事業を設計分野で試行。13年度はこのうちの7案件で工事着手し▽設計時の3Dデータ活用▽施工時の3Dデータの追加▽施工計画での活用▽工程管理での活用―などの適否を検証する。さらに設計分野でも、CIMの活用範囲を全設計範囲へと拡大し、概略設計や比較・予備設計を対象に加える。 これまでBIMでは、3次元の形状情報に加え、材料・部材の仕様、コスト情報などの属性情報を併せ持つモデルを構築することで、設計から施工、維持管理までのあらゆる工程の効率化を目指してきた。CIMはBIMの考え方を建設分野全般に適用・導入するもので、土木分野も含め、設計の可視化や設計の最適化、構造物情報の一元化、維持管理の効率化・高度化などさまざまな効果が期待されている。 建通新聞社では今後、普及が進むとみられるBIM・CIMについて、各社のソフトウエアを紹介する。
◆ BIM ◆ | ||||
建築業界にとって、BIMは避けては通れないデザインワーク概念の一つ。デザインをリードするOpen BIMソフトウエア「Vectorworks Architect」は、Open BIM標準のIFCに対応しているため、気流解析や構造解析、その他エンジニアリング系のソフトウエアに3Dモデルを連携させることが可能。さまざまなBIMソフトウエアと柔軟にコラボレーションできる先進的なBIM。それがVectorworksが提供するOpenBIMです。 |
||||
このページのトップへ▲ |
◆ BIM ◆ | ||||||
GLOOBEは、日本の設計手法や建築基準法に対応した、日本発のBIM建築設計システムです。法的規制や外観デザイン、平面計画からなど、多彩なアプローチの設計手法に対応し、「疎」から「密」へと設計本来の流れに沿いながら、3次元設計を実施することが可能です。豊富な日本仕様の建材データや自由度の高いデザイン機能、基本設計を元にした実施設計、建築基準法に沿った法規チェック等、日本の設計に最適化された機能を多数搭載しています。 |
||||||
このページのトップへ▲ |
◆ CIM ◆ | ||||||
LandTrace Evolutoは、3Dレーザースキャナ等で作成された点群データを基にして、 概略地形図を作成する機能を提供するシステムです。点群データを3次元で表示し、自由な視点から地図記号をトレースしながら、概略の平面図を作成します。システムは3次元ビューと平面ビューの2画面で構成され、平面の概略地形図 データはDM、SXF、DWG等の図面ファイルとして2次利用が可能となります。 |
||||||
このページのトップへ▲ |
◆ CIM ◆ | ||||||
国土交通省は、新たな情報化施工推進戦略での「情報化施工に関連するデータの利活用」において『CIMからの情報化施工に必要な3次元データの効率的な作成と維持管理での活用を目指す』としています。EX-TREND武蔵では「TS出来形管理」において必要となる『基本設計データ作成』、また「3D-MC/MG」にデータ連携できる設計データ『LAND XML』の作成が可能です。 |
||||||
このページのトップへ▲ |
◆ BIM ◆ | ||||
ダイキン工業は、空調機総合メーカーとして蓄積したノウハウや技術を活かしてCAD開発に取組んでおります。空調衛生電気設備CAD「FILDER Rise」は、3D建築モデルデータの取込みやIFC、Be-Bridge、3D DXF出力などBIMに対応。その先の“設備分野のBIM”ならではの新たなメリット創出への挑戦を開始しています。見積り・材料発注等との連携による同関連業務全般の付加軽減を提案いたします。 |
||||
このページのトップへ▲ |
◆ BIM・CIM ◆ | ||||
インフラストラクチャ設計用土木エンジニアリングツール Autodesk(R) Infrastructure Design Suite はインテリジェントでモデルベースのツールを組合せた、土木・インフラストラクチャ設計ソリューション向けのビルディングインフォメーション モデリング(BIM/CIM)ソリューションです。交通施設、用地、水道関連プロジェクトの調査・企画、設計から施工、維持管理の業務を支援します。 CIMに最も活用されているソフトウェアです。是非ご確認ください。 |
||||
このページのトップへ▲ |
その他の特集
- 建設資材価格マーケット(2024年3月)
- [New]川崎市まちづくり局特別企画 - 未来をつくる市内の建築物
- [New]Catch-up
- 建通新聞購読料のお支払いに『口座振替』が使えます!
- 建設資材価格マーケット(2024年2月)
- 建設資材価格マーケット(2024年1月)
- 全国の企業・就活生応援 建設業界に熱視線!
- 建設資材価格マーケット(2023年12月)
- 建設資材価格マーケット(2023年11月)
- 連載「脱炭素のホンネ」
- 建設資材価格マーケット(2023年10月)
- Catch-up<2023年10月〜11月号>
- 建設資材価格マーケット(2023年9月)
- 建設資材価格マーケット(2023年8月)
- Catch-up<2023年8月〜9月号>
- 建設資材価格マーケット(2023年7月)
- 建設資材価格マーケット(2023年6月)
特集コーナー
このコーナーでは、入札情報関連の話題や建設業界注目の情報、工事ニュースなどを取り上げます。