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鈴木幸育 豊山町長インタビュー

外景


「智創」掲げ3期目始動

智恵をもって未来を創造する「智創」を座右の銘に掲げ、3期目の当選を果たした鈴木幸育豊山町長。名古屋空港の移転問題やジェイエア撤退による定期便路線存続の危機などを乗り越え、今、新たな豊山町を創り出すための一歩を改めて踏み出した。新規雇用2000人、投資規模600億円という民間航空機生産拠点誘致ビッグプロジェクトの実現が目前に控える一方、子育て、教育、防災、環境などのさまざまな施策にも余念がない。「智恵」と「創造」、そして「実現」に向けた町長の所信を聞いた。


−−ずばり、これからどのように町づくりを進めていくのか。

鈴木幸育

 「町民との対話を大切にしている。『小さくてもキラリと輝くまちづくり』の実現に向けて、ぬくもりある行政運営をさらに進めていきたい。

町の発展の核となるのは、やはり空港とそれらに関連した航空宇宙産業にある」 「三菱重工業は国産の小型旅客機・三菱リージョナルジェット(MRJ)について、空港の隣接地に新たな組み立て工場を建設する計画を打ち出し、愛知県も用地(約8f)を整備するなどの支援を決めている。2016年度の稼働開始が予定されているこのビッグプロジェクトの実現により、将来的には約2000人の新規雇用を生み出し、関連企業の進出も加速するなどして経済活動が活性化する。

人の往来も多くなり、町の賑わいが一段と増してくると確信している」 「『アジアNo.1航空宇宙産業クラスター形成特区』の指定を最大限に活用し、MRJの生産を国や県と連携し積極的に支援する。町のため、そして航空宇宙産業のため、つまりは日本経済全体のためにも本町が果たすべき責務は極めて大きいと自覚している」


−−防犯や防災関連事業の進捗はどうか。  「防犯灯のLED化を進め、防犯メールシステムを導入するなど安全な町づくりを推進している。災害対策については、災害発生時に応急対策を速やかに実施するため、人員や物資の確保し、それらを配分したりするための方法を前もって定める業務継続計画(BCP)を策定している。小中学校校舎の耐震化にはいち早く取り組んできたが、壁や天井、ガラスなどの非構造部材の耐震化を早急に進める必要がある。

また、名古屋空港は中部地区の基幹的広域防災拠点にもなっており、近隣市町と連携した大規模な防災活動を展開していきたい」


−−快適に暮らすためにはインフラ整備が不可欠だが。

「神明公園を緑のネットワークの中核施設と位置づけ、そのアクセス路となる大山川堤防道路の整備として右岸側に歩行者・自転車専用道路を設置するなどの事業を進めていく。このほか道路関連では、豊山グラウンド西側の3号線を駐輪場スペースを併せ持つコミュニティー道路とし、エアポートウォーク名古屋南側の508号線では利用者の安全性を高めるために歩道を設置する」 「豪雨時などに生活排水が側溝などに流れ込むと、道路のさらなる冠水などをもたらす。

生活環境の改善と河川の水質保全を図るためにも下水道の整備を急ぐ必要がある。東栄、諏訪、伊勢山、神戸の4地区の約9fで汚水管渠の敷設工事を進めていく」


−−さらに魅力的な町にするための独創的なアイデアがあるらしいが。

「この足で歩き、この目で見て、そして町民の方々の意見に耳を傾けることで、町全体の現状を常に把握していたいと考えている。今この町には何が必要なのか、どうすればもっと住みよい町にすることができるのか、効率的かつ効果的に既存の公共施設を活用するためにはどのような手法を用いるべきなのかなど常々考えている」 「例えば、人口が増えたことにより当然児童数も増える。その対策として現在の特別教室を普通教室に戻し、替わりにプレハブ3階建て程度の特別教室棟を学校敷地内に建設したらどうか。敷地が足りなければ遊具を建物の下に配置するのもおもしろい。

また、飛行場の滑走路の地下を活用し商業施設を呼び込んだらどうか。このほか、グラウンドとプールそして社会教育センターを神明公園に集約させる構想を持っている。同センターの地下に駐車場を設け、屋上にはプールを設置する。人を呼び込むキラリと光る魅力的な建物になるはずだ」


−−入札制度について、そして地元建設業の発展に向けての提案を。

「入札制度はほとんどの案件で指名競争入札を取り入れている。事務的な煩雑さを回避する意味もあるが、指名する企業の「顔」をしっかりとわれわれは把握し、ここなら大丈夫と確信した企業だけに入札に参加してもらっている。町のお金を投入する事業であり、確実な施工技術が求められるのは当然だ」 「地域に根付いた建設業者は町づくりをともに進めていくパートナーでもあり、災害発生時には復旧活動に即座に従事してもらえる頼もしい存在だ。

ただ、災害に備えて重機を日ごろからそろえておくことは経営的にも不可能であるため、災害時の出動態勢などを再構築する必要がある。より良い町づくり、そして緊急時に対応するため、技術力の研さんに励んで欲しい」


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