福島原子力発電所の事故後、自然エネルギーの見直しが大幅に加速し2012年7月から、「電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法」に基づき、「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」が始まりはじまりました。政府発表の資料によると、再生可能エネルギーを普及させるために次の3点の政策が積極的に進められています。
@国産エネルギーとして、エネルギー自給率をアップすること
A二酸化炭素の排出を少なくして地球温暖化対策を進めること
B日本の得意な技術を生かして未来を支える産業を育成すること
このような政策の後押しもあり、静岡県西部を始め日照時間の長い日本各地で太陽光発電の普及が進んでいます。経済産業省の調べによると固定買取制度導入後、太陽光発電累積導入量が導入前の約560万`hから、導入後の1年間で(2013年6月末まで)6割増の897万`hまで跳ね上がっています。
このように、目覚ましい広がりを見せている太陽光発電は、有害ガスや二酸化炭素の排出が無く、燃料代も掛からないクリーンな発電システムと言われております。そのクリーンなエネルギーを表す指標として、エネルギーペイバックタイム、二酸化炭素ペイバックタイムがあります。エネルギーペイバックタイムは、発電システム製造時に要したエネルギーを、発電後のシステムでエネルギーを回収するまでの期間です。二酸化炭素ペイバックタイムは、発電システム製造時に排出された二酸化炭素を、発電後二酸化炭素の削減量で回収されるまでの期間となります。太陽光発電は、その指標や生産規模によって異なりますが、2〜3年で回収ができるクリーンなエネルギーと言われております。
また、太陽光発電協会発表の「日本における太陽電池出荷量の推移」によると2012年の総出荷量は4,371,274`hになり、前年出荷量に対して6割増しとなっています。
一方で、中国をはじめとする海外での生産量も大幅に増え価格破壊が生じております。日本政府としても、太陽光発電のコストを10年間で半減する目標を掲げ今後は技術革新とともにコスト改革が国内メーカーに求められます。
現在、原子力発電によって生まれる、高レベル放射性廃棄物は、現在、安全に隔離して、少しずつ危険が低減するのを待つ以外に処分法がありません。
使用済みの核燃料を、きわめて安定した地層の地下深くに格納する、世界で唯一の最終処分場、フィンランドの“オンカロ”の運用が数年後に開始されますが、使用済みの核燃料を安全なレベルまでに下げるのに約10万年もの年月を要します。10万年前が、ネアンデルタール人やマンモスが生息していた時代であったことを考えると、10万年後の人類の姿を想像するのが困難です。さらに、わが国は、地層が不安定でその処理のできない国だと言われており、放射性廃棄物処分を後世にゆだねるというのでは、あまりに無責任です。
クリーンで安定したエネルギーを得ることが人類の希求するところです。その一翼を担うのが、太陽光発電事業者の使命だと考えています。
〜株式会社ビルド21代表取締役社長 藤井啓介〜
株式会社ビルド21 は、静岡県西部地区を中心にデベロッパーとして土地開発事業、不動産投資事業、建築事業、住宅事業、またFCフード事業の活動をしております。この度、新たな事業部門としてメガソーラー事業を展開することになりました。
その拠点となる、大規模太陽光発電所「ビルド21メガソーラースクウェア」を磐田市壱貫地で5月から建設を進めて参りましたが、このほど完成の運びとなりました。更に、現在 袋井市内において、1.1メガの大規模太陽光発電所「ビルド21パワーセンター」を計画中です。
建設関係の知識を生かし、浜松市内を中心に300区画以上の分譲地の供給、磐田市中泉の複合商業施設「プラザ21」や見付美登里土地区画整理などを手掛け地域に貢献してまいりましたが、将来的に安定した電力を提供し地元経済の活性化を図ることも大きな貢献と考え、電力供給事業を手掛けることになりました。原子力発電の安全性、最終処分の問題等の目処が立たない今、再生可能エネルギーとしてメガソーラー発電事業は大きな役割を果たすことができ、デベロッパーとしても有効な土地活用の提案ができたと思います。
また、売電収入の一部は義援金、福祉または地域貢献として寄付を行い、これからも地域と伴に発展する企業として社会貢献にも力を尽くす所存です。その一環として、11月21日には磐田市の豊岡南小学校4年生、5年生の児童約120人と、近隣の住民の方を招き施設の見学会を行いました。児童の情操教育の教材としてソフト面でも役立てられ、電力の供給と言うハードな面だけでなく考えを巡らせば色々な面で地域の方たちに活用できるものと思います。完成後は、施設の維持管理を徹底し地域にとって有効な施設として運営をして参ります。
最後になりましたが、施工期間中にお世話になりました地域の皆様や、安全に注意し建設を進められた施工者の皆様には心からお礼を申し上げ、ご挨拶と致します。
■事業主体 | : | ビルド21メガソーラースクウェア |
■出力 | : | 853.44KW(一般家庭212軒分) |
■発電パネル | : | 3556枚(シャープ製) |
■設計 | : | 町田設計(浜松市浜北区) |
■コンサルティング | : | グローバル不動産(豊橋市) |
■建設地 | : | 磐田市壱貫地280-1ほか |
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