―東芝の青梅事業所閉鎖は市にとっても大きな痛手だと思う。企業誘致や雇用の場の確保をどのように図っていくのか。
ものづくりの拠点がなくなるのは残念だが、それをプラスに転じられるような市政運営に努める。活力ある青梅を目指す上で、圏央道青梅インターチェンジ周辺の整備促進は必須だ。青梅インター北側の約49fを物流拠点にするために、今井土地区画整理の準備組合が設立されている。私自らが強いリーダーシップを発揮して、農業振興地域・農用地区域の指定解除や市街化区域への編入を行い、早期に準備組合から正規の組合に移行させたい。現在は、市内に企業を誘致したくても用地が確保できないという状況にある。この物流拠点を早く実現し、企業を誘致して雇用の場をつくらないと、青梅市は取り残されてしまう。
―中心市街地の活性化も重要なテーマでは。
特に青梅駅前のシャッター通りが深刻だ。空き店舗が多い中で、どうすれば活力を取り戻せるのか、しっかり考えていきたい。遠方からでも買い物に来てくれるような魅力ある商店が増えるよう、昨年設立された「株式会社まちつくり青梅」とともにさまざまな仕掛けを展開していく。
―耐震不足の市民会館など、老朽化する公共施設にどう対応するのか。
市民会館は震災で倒壊した場合、青梅街道をふさいでしまう恐れがあるため建て替える予定だ。改築の際には、周辺にある青梅市民センター、永山ふれあいセンター、釜の淵市民館の機能を集約・複合化する。新市民ホールの建設構想を勘案し、今あるホールを除いた機能での建て替えを前提に検討する。また、市立総合病院の西棟なども老朽化が進んでおり、新病院建設に向けた検討委員会が議会に設置され、審議されている。
―新市民ホールの整備イメージは。
東青梅1丁目の日本ケミコン跡地に建設する方向で検討中だ。隣接する福祉センターの耐震化も急がれるため、一体的な施設を模索している。建設費、維持管理費を最小限に抑えられるよう、市単独ではなくPFIやPPPも検討したいと思う。
―災害対応や観光振興における重点施策は。
特にこの時期は雪害が心配だ。災害協定を締結している地元の建設会社とのきめ細かな連携により、除雪などの素早い対応に努めたい。観光面では、吉野梅郷における全国一といわれた梅の公園の早期再生に取り組む。ウイルスにより全ての梅の木を伐採・抜根してしまったが、今後成木を中心に植栽し、なるべく早く全国にアピールできる梅の公園にしたい。
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