都市部から迎え入れた元気な高齢者が、地域の若者や子育て世代、障害者らと手を携えて、生涯アクティブに暮らしていけるまち−。静岡市が取り組む「生涯活躍のまち静岡(CCRC)」は、未来志向の新しいまちづくりだ。このほど、拠点エリアの一つである「駿河共生地区」に、官民連携による「児童発達支援センターもも」が完成した。高層のビルや団地の間に、品良く落ち着いた、オアシスのようなたたずまい。梁や床材などにオクシズ材を用いるなど、自然木を多用した室内空間も、ウッドデッキや竹垣などを配した外部空間も、自然木の温もりに包まれている。施設の性質上、細かく行き届いた気配りも相まって、どこか懐かしく、安らげる、CCRCの象徴にふさわしい建物となっている。センターを中心に、明るいコミュニティーの大輪が花開くことを期待したい。
理事長あいさつ
社会福祉法人花園会 理事長 林 靖隆
社会福祉法人花園会は、静岡市駿河区登呂に「児童発達支援センターもも」の建設を進めてまいりましたが、このたび無事竣工し、4月1日より事業を開始することになりました。
これもひとえに皆様のご支援の賜と深く感謝申し上げます。
新施設は、静岡市が推進する生涯活躍のまち静岡(CCRC)構想に基づく駿河区の子育て家庭を支援する施設となりますので、地区の皆様が交流し、支え合う共生のまちの実現に貢献していきたいと考えております。
これからも私たちは、社会福祉法人として質の高い福祉サービスを提供するとともに、障害児・者が安心して地域で暮らしていける社会を目指し、行政機関、医療機関、サービス事業所などと十分連携をとりながら、地域全体で障害者を支える仕組み作りを模索してまいります。
市長あいさつ
静岡市長 田辺 信宏
静岡市では、『静岡市障がい者共生のまちづくり計画』において『障がいの有無に関わらず、相互に尊重し、支え合い、地域で安心して自分らしく暮らすことのできる「共生都市」の実現』を基本理念に掲げ「共生」のまちづくりを進めております。この度、市内2つ目となる児童発達支援センターの整備運営事業者を本市の障害児関連施設として初めて公募し、「民設民営」の方式により社会福祉法人花園会様に実施していただくこととなりました。
このエリアは、本市が取り組む「生涯活躍のまち静岡(CCRC)」事業の駿河共生地区に位置付けております。隣接する子育て支援センターや待機児童園とともに、福祉・子育ての拠点としてボランティアの受入れや福祉人材の育成、地域への施設開放など、お子様から高齢者の皆様まで多世代の交流がなされるものと期待しております。